もっと楽しむ鉄道模型 ジオラマ作成のテクニック

Nゲージサイズの鉄道模型電車を綺麗に塗装する工夫

緑の電車

鉄道模型は電車などの車両を走らせるだけでも十分に楽しめますが、自分好みに塗装を施せばさらに愛着が生まれるものです。
また、未塗装品を自分で綺麗に仕上げることも醍醐味のひとつですが、その一方で鉄道模型は非常に小さいことから綺麗に塗り分けるのが難しい問題があります。

日本で広く普及している鉄道模型はNゲージサイズが多く、これは縮尺が約144分の1です。そのため、ほんのわずかなミスが仕上がりの良し悪しを左右するため、電車などの車両に塗装を施す際は作業を慎重に進めなければいけません。
また、塗料がはみ出さないようにマスキングテープで養生するなどの工夫も不可欠です。模型車両を綺麗に塗るには本人の技術力もさることながら、道具や環境にも気を配ることが重要になります。

電車などの車両を綺麗に塗るには表面の汚れを取り除くことを忘れてはいけません。鉄道模型のほとんどは加工しやすいことを理由にプラスチック樹脂を材料として使っています。
金型から取り外す際には専用の剥離剤を使いますが、この薬剤が残っていると塗料を弾いてしまうのです。塗料の食いつきが悪くなり、塗りムラや変色などの不具合に見舞われることもあります。入念に洗浄を行い、剥離剤の成分を除去しておくのが綺麗に塗装を施すコツです。

洗浄の際は食器用洗剤を付けた柔らかい歯ブラシでこすれば複雑な形状の部品でも綺麗に洗うことができますが、力を入れ過ぎると変形や破損などの不具合が生じるので注意が必要です。