もっと楽しむ鉄道模型 ジオラマ作成のテクニック

お気に入りの鉄道模型を自分で修理する際の注意点を身に付ける

鉄道模型

鉄道模型は精密機器でもあるので、汚れが入り込んだり衝撃を受けると故障するおそれがあります。特にジオラマの中を走らせる場合、バラストやカラーパウダーがモーターに入り込んで車両が故障してしまうケースは少なくありません。模型好きな人なら一度は自分の手で車両を直そうと考えるものですが、鉄道模型の車両は手の平に収まるほどの小さいサイズなので素人作業で直そうとするのは危険です。不具合を解消するつもりで却って状態を悪化させる可能性があります。また、電気が通る部分もあるので修理中に感電する可能性も否定できません。鉄道模型の修理はモーターや配線など、電気関係の知識が必要になることを注意します。

自分で修理する場合は怪我に注意しなければいけません。カッターナイフやピンセットなど、先端が鋭く尖った道具を使うので指や手を傷つけるおそれがあります。また、車両やストラクチャーの尖った部分で怪我をすることもあるので、修理の際は薄くても手袋を使うのが賢明です。修理した部分の塗り直しに使う塗料で肌にかゆみやかぶれが生じることもあるので、健康面から見ても素手の作業は避けるように心がけます。締め切った室内では塗料や接着剤に含まれている有害な成分が揮発し、そのまま籠ってしまうので危険です。安全のために、気温が低い季節でも十分な換気を行うことを忘れてはいけません。長時間の作業は心身の疲労に繋がるので、適度に休憩を取ることも重要になります。

鉄道模型の修理は外観を直すだけではなく、走行性能も回復させることが目的です。模型メーカーによっては修理用のパーツを販売している所があるので、互換性のある部品を使うことによって新品のような力強い性能を取り戻すことができます。その一方で小さな模型車両の修理は決して簡単ではないことも事実です。書籍や動画などで十分に知識を蓄え、軽微な不具合から直すなど練習を重ねるのがお気に入りの車両をしっかりと直すための条件と言えるでしょう。